中京大学柔道部オンラインチームビルディングプログラム

コロナの影響により、さまざまな面での変化を感じる日々ですが、いかがお過ごしでしょうか?

弊社もこれまでは対面での研修プログラムを中心に提供していましたが、コロナ渦において、多くの企業やスポーツチームからオンラインでの研修プログラムの実施をご依頼いただき、さまざまなテーマでオンラインプログラムを提供させていただいています。

今回は、6月にオンラインでチームビルディングプログラムを実施した、「中京大学柔道部」の事例を監督・コーチの声とともに紹介したいと思います🥋

オンラインチームビルディングプログラムの概要

中京大学柔道部の選手を対象に実施した「オンラインチームビルディングプログラム」の概要について紹介します。

まずは、「プログラム導入の経緯と目的」について、三宅監督からコメントをいただいたので、紹介したいと思います👇

プログラム導入の1番の目的は、新型コロナウイルス感染症の影響による選手間のコミュニケーション不足を解消し、「関係の質」を高めることでした。

我々のチームは2020年3月から活動が制限され、約4ヶ月もの間、部員同士が「会う」ことは許されませんでした。国の緊急事態宣言の解除を機に、オンラインでいくつかの取り組みこそ始めましたが、部員同士による「関係の質」の高まりを感じることができないままでいました。そんな中、大学の同級生である小田桐さんに相談したところ、チームビルディングプログラムを提案していただき、今まさにチームに必要なプログラムであると判断しお願いすることにしました。

中京大学柔道部 三宅監督

特に、新入部員は入部してから数ヶ月もの間、先輩や同級生と会うことができないという状況にいたため、新入部員も含めた部員同士の「関係の質」を高めるため、オンラインでのチームビルディングプログラムを実施することとなりました💡

今までは、東京(弊社)と名古屋(中京大学)で拠点が離れていることもあり、ご縁がありませんでしたが、「オンラインでプログラムをする必要性」が生まれたおかげで、筑波大学体育専門学群の同級生の三宅監督とまた繋がることができたのは、個人的にもとても嬉しい機会でした。

ちなみに、「オンラインチームビルディングプログラム」の要件は下記の通りでした👇

プログラム実施に向けては、監督と各階級のコーチとの対話を通して、「ビジョン(中京大学柔道員が目指す姿)」を確認し、そのビジョン実現の道中にある「プログラムのゴール(プログラムを通して実現したいこと)」を策定しました。

詳しく説明すると長くなってしまうので、概要だけ紹介しますが、『柔道を通して、「己の完成」を目指す』という、「ビジョン(中京大学柔道員が目指す姿)」を実現するための第一歩として、『ひとりひとりが「志」を持ち、自他共栄の精神で、お互いの「志」の達成を支援し合えるチームのベースをつくる』という「プログラムのゴール(プログラムを通して実現したいこと)」を策定しました。

そして、上記の「プログラムのゴール」を目指す過程で、結果的に、「プログラム導入の経緯と目的」で紹介した、『新入部員も含めた、部員同士の「関係の質」を高める』という目的も達成することを目指しました。

ここまで紹介した「プログラムのゴール」を実現するため、チームスローガンや中京大学柔道部の哲学のベースとなっている嘉納治五郎師範の教えも踏まえて、事前・中間・事後課題も含め、オンラインプログラムを設計しました。

プログラムの全体像は下記の通りです👇

前提情報や今回のプログラム設計のロジックの説明なしでは、わかりづらい部分もあるかと思いますが、弊社では上記のように、対象のスポーツチームや企業にとって最善なプログラムをオーダーメイドで設計することを大切にしています。

ちなみに、各回のプログラムとも、Zoomのブレイクアウトルーム機能を活用し、3~4人組の小グループでの活動や対話を中心に実施しました。

まずは、遊び要素のあるグループワークを通して、楽しみながらチームコミュニケーションのあり方を探究することから始め、次に、「これまでの柔道人生の中でのハイライト」や「中京大学柔道部での最高の未来」について語るインタビューや対話を通して、自分自身のこと、チームメイトのこと、これからのことを考える時間となりました。

各階級のコーチからのコメント

プログラム設計の段階から、部員やチームへの想いを聞かせていただき、毎回のプログラムにもオブザーバーとして参加していただいた、各階級のコーチから「プログラムについての所感」をいただきましたので紹介します👇

▼男子軽量級:岡本コーチのコメント

柔道場での対面による活動が可能になった今、チームビルディングの効果を実感します。まだ緊張している様子もありますが、新入生同士の会話や、新入生から先輩に話題を持ち掛けるなど、チームビルディングなしでは難しいであろう場面が見受けられます。

全2回のプログラムを通して、私自身も選手のことを知ることができました。印象に残っているのは、皆それぞれに柔道やチームに対して強い想いを持っているということです。インタビューの様子を見ていて、こんなことを考えていたのか、と驚かされることが多々ありました。2回生以上の選手とは、私が現役選手の際に、お互いを高めあう存在として深く関わってきたつもりでいましたが、選手たちのもつ想像以上の想いや考えに触れることが出来ました。

プログラムを進めるにあたってご尽力いただいた小田桐さん、渡邉さんに感謝いたします。お二人のように、選手の本音を引き出すことができるようなコミュニケーションや、雰囲気づくりができるように、教えて頂いたことを活かしていきたいと思います。

中京大学柔道部 男子軽量級 岡本コーチ

▼男子中量級:早川コーチのコメント

今回は、選手別に体験談をインタビュー形式で聞き出す方法で各選手の価値観や志について共有し、チームビルディングを行いました。オンラインという一人一人の表情や仕草などが読み取りづらい状況下でも、真剣に話し合う雰囲気を作ってくださったり、身近な話から徐々に本質的な話に移行させていく工夫をしてくださったり、多様で効果的な声かけのおかげで円滑にインタビューをすることができていました。

この2回に渡るチームビルディングのプログラムを終えて、普段の稽古に復帰すると、いつもは1人でトレーニングしている選手が厳しいトレーニングへ一歩踏み出す勇気のなかった選手を巻き込んでトレーニングをしており、共に頑張っていこうという姿勢が見られるようになりました。これは、他の選手の価値観や志を知ったことで、ただ一緒に稽古をする仲間ではなく、辛いことに共に立ち向かっていける戦友としての仲間意識が高まったと感じました。

中京大学柔道部 男子中量級 早川コーチ

▼男子重量級:片岡コーチのコメント

1年生は入学しても先輩や同級生と顔を合わせる機会が無かったので、カテゴリー毎で顔を合わせながら話をする事で打ち解けることができたと思います。また、自分の目標やチームのことを改めて話し合うことで、自分達が今何をしたいのか、どういうチームにしたいのか明確にできたと思います。

スタッフだけでなく全部員がチームについて考える機会はこれまでには無かったと思うので、チームビルディングをキッカケに重量級でも行っていきたいと思いました。

中京大学柔道部 男子重量級 片岡コーチ

▼女子:竹盛コーチのコメント

グループで自分について話すことでお互いのことをより深く知ることができ、少人数で行うことによって、コミュニケーションがとりやすかったのではないかと感じました。学校での練習が始まってからは、1年生も他学年の部員と会話を楽しんでいる姿をよく見かけます。

チームビルディングでの活動で部員と顔を合わせ、コミュニケーションをとっていたことで、スムーズに打ち解けられたのではないかと感じます。今は練習できること自体が嬉しいことなので、例年よりもピリピリした雰囲気というよりは、和気あいあいとした雰囲気があります。

中京大学柔道部 女子 竹盛コーチ

▼女子:西川コーチのコメント

今回のチームビルディングの良かった点は、女子全員が対面で会う前にプログラムよってそれぞれ話ができたことです。会う前に話せていたことによって、実際に集まった時に例年のような新1年生との壁があまり感じなられなかったことです。

本格的に活動が始まる前に女子がチームとして大切にしていることを知ることができ、活動中の行動にも納得できる点が増えました。これからも女子が目指している理想チームが作れるように頑張っていきます。

中京大学柔道部 女子 西川コーチ

スポーツチームへの推薦文

三宅監督からスポーツチームへの推薦文もいただきました。三宅監督、嬉しいコメントありがとうございます!

対面でなくてもオンラインで、チームの目的を達成するために適切なプログラムを提供してくれます。チーム内のコミュニケーション、チームの理念や目標の共有に悩むスポーツチームに強く推薦します。

プログラムの内容はもちろんですが、小田桐さんのファシリテーションスキルにも注目してください。言葉遣い、言葉選び、論点の整理や合意をまとめる能力、素晴らしい笑顔、どれをとっても指導者として学ぶことがたくさんあります。

中京大学柔道部 三宅監督

三宅監督からお送りいただいた、昨年の素敵な集合写真も載せておきます📷

最後に

三宅監督・コーチ・部員の皆さま、今回はオンラインでご一緒させていただく機会をありがとうございました。また、対面でお会いできる日も楽しみにしています!

今年は、新型コロナウイルスによる影響で、例年とは違うイレギュラーなことも多いかと思いますが、中京大学柔道部の持ち前の明るさと、「率直さ×敬意」のあるコミュニケーションで困難も乗り越え、「志」を全員で実現できることを心から祈っています!

FLYHIGH Lab.
代表  小田桐 翔大