今回のテーマは、「一般化」を理解できると、どんな分野でも活躍できる!?です。
自分の中にある学びを他の分野でも活かすためには、「一般化」の概念をしっかりと理解する必要があります。
体験から学ぶ仕組み「体験学習サイクル」を解説!の記事の中でもお伝えしましたが、「一般化」を理解するために欠かせない「抽象的⇔具体的」の概念を解説していきたいと思います。
抽象的⇔具体的とは?
まずは辞書によると・・・
【抽象的】
いくつかの事物に共通なものを抜き出して、それを一般化して考えるさま。
出典元:デジタル大辞泉
【具体的】
はっきりとした実体を備えているさま。個々の事物に即しているさま。
出典元:デジタル大辞泉
図を元に説明すると…

左の矢印が表しているように、上にあるものほど抽象的で、下にあるものほど具体的です。
「りんご」が抽象的になると「果物」、「果物」が抽象的になると「食べ物」ですね。
こちらの図は「果物」の下にしか続きがありませんが、例えば「野菜」を具体的にすると「トマト」「きゅうり」「レタス」などが当てはまるかと思います。
「具体的」なものの中から本質だけを抜き出すと「抽象的」になります。
一般化とは?
「抽象的⇔具体的」に続いて、「一般化」について解説したいと思います。
辞書によると…
【一般化】
個別的な違いを捨て共通のものを残すことによって広く通じる概念・法則を作ること。また、部分的に成り立つ事柄を全体的に成り立つ事柄として主張すること。普遍化。概括。
出典元:広辞苑
難しいですね…
簡単に言うと、「一般化」は「具体的」なものを「抽象的」にすることです。
「抽象化」という表現の方がわかりやすいかもしれませんね。
図を元に説明すると…

「りんご」を「一般化」すると「果物」になります。
「果物」をより「一般化」すると「食べ物」になります。
もちろん「りんご」を「一般化」すると「食べ物」になるとも言えます。
「一般化」を理解できると、どんな分野でも活躍できる!?
「りんご」と同じように、「学び」を「一般化」すると他の分野へ学習転移・適用することができます。
まずはこちらの図をご覧ください↓

「体験に基づいた具体的な学び」を一般化すると「本質的な学び」になります。
「本質的な学び」は他の分野へ学習転移することができます。
そして、学習転移された「本質的な学び」をその分野へ適用し、「適用された具体的な学び」としてその分野でも活かすことができます。
適用とは「あてはめて用いること」です。
これだけではわかりづらいので、「バスケで培った学びを仕事で活かす」という例を当てはめと…
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「全国優勝という目標があったから必死に頑張れた」という体験に基づいた具体的な学びは、バスケやスポーツの世界でしか活かすことができない学びです。
このままの学びでは他の分野で活かすことは難しいですが、「高い目標があると必死に頑張れる」という風に一般化ができると、仕事や他の分野でも学びを活かすことができるようになります。
「一般化」された「学び」は他の分野へ適用することができます。
「一般化」の概念が理解できると、「バスケと仕事は別物だから…」ではなくなると考えています。
「一般化」を身につけたアスリートのセカンドキャリアは、指導者や解説者以外にも選択肢の幅が広がるはずだと信じています。
以上が、「一般化」を理解できると、どんな分野でも活躍できる!?でしたが、いかがでしたでしょうか?
皆さんもこれまで培ってきた「学び」を「一般化」して、是非他の分野でも活かしてみてください!
FLYHIGH Lab.
代表 小田桐 翔大