組織に起きやすい4つの問題とは?|組織開発探究シリーズ②

組織開発探究シリーズ第2回のテーマは「組織に起きやすい4つの問題とは?」です。

ご自身が所属している組織(チーム)と照らし合わせながら読んでいただくと、理解もしやすく、自組織の現状認識にも役立つのではないかと思います。

組織に起きやすい4つの諸問題

カミングスとウォーリーは、組織に起きやすい諸問題として下記の4つを挙げました。

  1. 戦略的な諸問題
  2. 技術・構造的な諸問題
  3. 人材マネジメントの諸問題
  4. ヒューマンプロセスの諸問題

それでは早速、それぞれの「問題の定義」を見ていきましょう👇

  1. 戦略的な諸問題

    戦略的な諸問題とは、現代の競合的な環境の中で、将来どのような製品やサービスをどのような市場に提供していき、どのように優位に立っていくか、というものです。

    出典:入門組織開発

  2. 技術・構造的な諸問題

    技術・構造的な諸問題とは、仕事をどのように分け(部署や部門などの組織構造の構成)、部署間をどのように調整するか、仕事をどのように進めるか(仕事の仕方や従業員の関与による改善)という、組織構造と業務プロセスに関することです。

    出典:入門組織開発

  3. 人材マネジメントの諸問題

    人材マネジメントの諸問題とは、人々のモチベーションを高めるためにどのように目標を設定するか、どのように報酬を与えるか、どのように人々のキャリアを発達させるか、というものです。

    出典:入門組織開発

  4. ヒューマンプロセスの諸問題

    ヒューマンプロセスの諸問題とは、組織内の人と人との間で起こるプロセス、たとえば、コミュニケーション、意思決定、リーダーシップ、関わり方、風土や文化などを指します。

    出典:入門組織開発

ご自身が所属している組織(チーム)と照らし合わせると、4つの枠組みの中のどこかに問題(伸びしろ)はありそうですか?もしくは、強みはありそうですか?

ぜひ自組織の現状を認識する際に活用してみてください^^

それぞれの問題へのアプローチ

それでは、それぞれの問題に対して、どのような働きかけ(アプローチ)ができるのか?

これに関しても、カミングスとウォーリーが答えてくれています。

下の図が、上記で紹介した「問題の定義」と、それぞれの「問題へのアプローチ」についてまとめたものです👇

「問題へのアプローチ」も併せて紹介したことで、「組織に起きやすい4つの諸問題」への理解は深まりましたでしょうか?

前回の記事で紹介した組織の「ハードな側面」「ソフトな側面」と、今回の「4つの諸問題」の関係は、ざっくり下記のように整理することができます。

▼ハードな側面
①戦略的な諸問題
②技術・構造的な諸問題
③人材マネジメントの諸問題

▼ソフトな側面
④ヒューマンプロセスの諸問題

※厳密には、「③人材マネジメントの諸問題」の制度や施策などに関する部分は「ハードな側面」、人(モチベーションなど)に関する部分は「ソフトな側面」に含まれます。

また、次の文章も、上の図と組織開発への理解をさらに深めてくれるかもしれません。

組織のハードな側面のみを変革していくアプローチは、組織開発ではなく、別のカテゴリーに属します。ヒューマンプロセスに注目しない変革、たとえば、「戦略的働きかけ」のみは戦略コンサルティング、「技術・構造的働きかけ」の中の業務改善のみは業務改善コンサルティング、「人材マネジメントの働きかけ」は人事コンサルティングが得意とする手法です。

一方、「戦略的働きかけ」「技術・構造的働きかけ」「人材マネジメントによる働きかけ」という、組織のハードな側面の変革が行われながら、同時に、ヒューマンプロセスの諸問題という、組織のソフトな側面にも充分に焦点づけられて配慮されながら進められていれば、それは組織開発的なアプローチになるといえます。

出典:入門組織開発

私たちは「①戦略的な諸問題」「②技術・構造的な諸問題」「③人材マネジメントの諸問題」にも目を向けながら、「④ヒューマンプロセスの諸問題」にひとつずつ向き合い、乗り越えていくことで、メンバー間の関係の質が高まり、それが組織(チーム)の結果の質が高まることにつながっていくと考えています。

以上、組織開発探究シリーズの第2回「組織に起きやすい4つの問題とは?」でしたが、いかがでしたでしょうか?

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

FLYHIGH Lab.
代表  小田桐 翔大